壱のうそ 10/31(SUN)19:30〜21:15
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迷い家
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少年は走る。必死に、何かから逃げるように。全てから逃げるように。
山の中を走り続けた少年は立派な作りの一軒家に辿り着く。そこでひとり暮らす美しい女性が少年を待っていた。
そして少年と女性との奇妙な共同生活が始まった……。
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バーブの点滅と
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恋人同士の渓助(たにすけ)と庭子(にわこ)はごく普通の平凡な生活 を送っていた。
ある日、庭子は部屋の掃除中に掃除機のホースに身体が吸い込まれてしまう。
体の胴まで掃除機と一体化し、蛇女の様な姿になった庭子。徐々に体が無くなっていく恐怖に嘘をつきながら渓助との生活にしがみつく
。庭子の死の匂いを感じ、公園で踊る女に逃げ場を求めながら渓助もまた、それでも無理矢理生活を送ろうとするのだった。
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shoelace
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年の離れた既婚者・小野と付き合いを続けている由季。そんな由季のことをまだ想い続けている元恋人の秋彦は、いたずらに小野の家に向かった先で、小野の娘・アミと会ってしまう。アミもまた、父親と別居暮らしの孤独な少女だった。父親の恋人の存在を知ったアミは、その人に会いたい! と秋彦に迫る。アミに呼び出され、会うことになる由季。そして二人は……。ゆるやかな時間の中でそれぞれの孤独が交差する、ある冬の物語。
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テクニカラー
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川越ハルミ、マキの二人はマジックショーのドサ回りを続ける、過去の遺物のような母娘。娘マキの特別な力をマジックショーに仕立て上げ、二人は糊口をしのいできた。ハルミは泊まり先のホテルマンと逢瀬を楽しむ一方、美しく成長する娘には男性嫌悪を引き起こす嘘を教え込んでいる。こんなただれた関係の二人が巡業先の劇場のマネージャー遠藤と出会う。それを機に、塗り重ねたハルミの嘘が少しずつ剥がれ落ちていく……。
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弐のうそ 11/1(MON)18:30〜19:50
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きみをよんでるよ
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季節外れの別荘地。聾の管理人・ショウタのもとに、「親子」と称する年の離れたカップルが電話を借りにやってくる。
乗ってきた車のカギを無くし、その場で諍いをはじめた恋人たちを見て、ショウタは渋々そのまま別荘に招き入れる。
持ち主不在の一軒家のなかで、恋人たちのうそがゆっくり形を変えていく。
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FALLING
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主人公アベコは無意識に夜な夜な街を彷徨っている。昼間会社でもミスばかりして鈍臭いアベコを心配そうに見守る同僚のいずみ。だがアベコは悪巧みばかりしている梨花の言いなりになっている。梨花のことが好きなのだ。イラつくいずみ。そんな中、金を奪う為に梨花とアベコはカップルを襲撃する。
はずみで刺されて死ぬアベコ。しかし、ヴァンパイアとして復活する……。
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愚か者は誰だ
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浮気な女に惚れた男が、その女に対する執着心と決別するため知人の探偵を雇った。探偵はその女の不貞に直ぐ行き着くが、知人を想い事実を報告出来ない。そんな探偵の想いを余所に女を単独尾行している探偵の車に男が急に現れた。成り行きで男を連れ、女のデートを尾行する探偵。しかし尾行がばれ、男は浮気相手と対峙することに。男はその場で女に別れを告げるのだが、彼女の在り様と浮気相手の挑発により男の意地を賭けて命を張り合うことになる。
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参のうそ 11/2(TUE)15:15〜17:00
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1-2-3-4
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10年前、芸術を志しひとつの家に一緒に暮らしていた男女4人。現在ユカリとマナブは、六価クロムに汚染されていた過去の歴史を隠蔽し再開発されている東京のある団地に暮している。トモコの妊娠をきっかけに、揺れ動くユカリとマナブ。トモコの相手は海外で成功したタカシであった。別れの日、タカシのギターの響きと歌声がユカリの記憶を呼び覚ます……。男女四人の昔の記憶と現在の物語。
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代理人会議
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とある事件を、世間にどう公表するかを決めるために7人の男女が集められた。
出席者は、A高校の教頭・学年主任・養護教諭の3名とB高校の教頭・広報担当・修学旅行の責任者の3名、そして目撃者1名。
の、ハズだったが……なんと出席した全員が『代理人』だった!話し合いは、脱線を繰り返し、思いもよらぬ方向へ――。
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カノジョは大丈夫
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ファミリーレストランで働きながら平凡な生活を送っていた吉田輝男。今日も同僚の女の子の恋愛話につき合わされうんざり気味だったが、そんな憂鬱を吹き飛ばす出来事が起こった。中学時代の憧れだった同級生、明石幸子が店に現れたのだった。何度となく現れるようになった幸子と輝男は付き合うことになるが、幸子の知らざれる一面が次々と発覚し……。
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離さないで
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「これを小説にして下さい」――スランプの小説家・未知子に一通の手紙が届く。事故死したはずの親友を恋人・高雄が殺していたという内容だった。しかも、先輩・亮子を共犯として。黙ってそれを小説に書き始める未知子に、高雄は追いつめられて行く。告白も出来なかった過去、仲間はずれの自分、「何も知らない」ことが未知子の欲望を掻きたてる。
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