11/5(土)19:20〜20:35
道に落ちている花一輪。少女の影がそれを拾い、やがて彼女は玄関の扉を鍵で開けて家に入る。部屋のなかにはパン切りナイフや受話器の外れた電話。少女は階段を上る。少女は椅子に座り、瞳を閉じる・・・ 内面の探求に向いながらも、同時に映画そのもの、構造をも探求した傑作。 1943年/14分 監督:マヤ・デレン、アレクサンダー・ハミッド 1947年カンヌ国際映画祭 実験部門グランプリ
海岸に打ち寄せられ横たわるデレンの身体。流木の間を這い上がってゆくと、そこには正装をした紳士淑女たちがチェスに興じている。官能的、触覚的作品。 1944年/15分 監督:マヤ・デレン
ダンサーが森、アパート、美術館の中と、様々な空間の中を踊る。緻密に計算されたカメラの動き、ダンサーとカメラのコラボレーションとしての映画。 1945年/4分 監督:マヤ・デレン
アパートの部屋を行き来する女。部屋にあらわれる別の女。日常的な所作とダンサーの動きによる儀式。カメラによって創造される儀式的空間と時間。 1946年/15分 監督:マヤ・デレン
室内の白い壁の前で踊る上半身裸の中国武術の演者。野外で衣装を着け、剣を持って踊る。そして再び室内へ。陰と陽の構成が重視されている。 1948年/12分 監督:マヤ・デレン
星空に男女の群舞がネガで重ねられる。ダンスする男女の白い影が夜空に銀河のごとく浮かびながら戯れる。 1952~1959年/15分 監督:マヤ・デレン