どうも、技術部兼作品選定部の藤原です。
今日はClark Theater 2010の長編プログラムの作品の一つ、『禁じられた遊び』について書きたいと思います。
有名な作品ですね。知っている人も多いと思います。
あらすじは↓に書いてあるので省略して、とっとと語ります。
http://www.clarktheater.jp/work_long.htm
この映画は反戦がテーマの一つとしてありますが、劇中冒頭以外ではあまり戦争が前面に出てきません。
むしろ物語の背景に横たわっているように思えます。
後ろの方にぼんやりと、でも確実にあるって感じですかね。
なのでほかの戦争を題材にした映画よりも静かな印象です。
静かなのですが、決してぬるくはありません。
切ない映画です。
少しストーリーに踏み込んで書きますと、
主人公のポレットは独軍機の機銃掃射によって両親を亡くすんですが、その時は悲しむ様子が見えません。
むしろ一緒に死んだ犬の方を心配しています。
きっと「死」というものをよく理解できていなかったんだと思います。
墓作りをしているときもそうです。その行為が本当は何を意味しているのか、幼すぎて理解できていない感じがします。
それがこの物語のテーマにつながる重要な点だと、そう思います。
ただ、あまり書くと気付かないうちにネタバレになってしまいそうなので、なんかもうそろそろやめます。
というか書いているうちに自分もこの映画についてあんまり理解していない気がしてきました。
シンプルな映画なのに、なかなか深いです。もう一度見返したいです。
ということでClark Theater期間中にお客さんに紛れて観ることにします。
みなさんもぜひこの名作を映画館で観てください。
別に小難しいこと考えなくても、ポレットとミシェルの二人の物語を見ているだけで、この映画の切なさは十二分に伝わると思います。
では。