担当者が語る『SAPPORO de SHORT』Part.2

2010年10月21日 23:30

こんにちは(^O^)/
短編プログラム「SAPPORO de SHORT」担当の作品選定部長・伴です。

本日も「SAPPORO de SHORT」の魅力をお届けしたいと思います!!

今回は、横須賀令子監督作品から。
横須賀監督作品の特徴は、水墨画が動いているようなアニメーションと、音楽との融合です。
墨で描かれた白と黒の世界は、繊細さとダイナミックさを兼ね備えています。
そして、アニメーションと音楽が混ざり合い、独特の世界が広がってきます。
また、横須賀監督はこの3作品で、「SAPPORO SHORT FEST 2009」にて、フィルムメーカー部門グランプリを獲得されました!!
余談ですが、『GAKI 琵琶法師』に出てくる餓鬼。パンフレット等に載っている画像では結構怖い顔をしていますが、アニメーションではどことなく可愛い雰囲気があります(笑)。

プログラムの最後を飾るのは、宇木敦哉監督『センコロール』。
全国公開もされた、知る人ぞ知る有名アニメーションです。そしてこのアニメーション、なんと全て手書き!!
「SAPPORO SHORT FEST 2009」では、最優秀北海道作品賞に選ばれました!
この作品、紹介文では、舞台は「平和な町」となっていますが、実は知ってる札幌の風景がたくさん出てきます!!
JR高架下や、JRタワー、テレビ塔などです。
JRタワーの上に巨大モンスターが出現するという事件が勃発するのです!
「主人公たちが通う高校は、自分の母校です」というメンバーもいます。
ぜひ『センコロール』を観て、自分の知っている札幌を探してみてください。

2回にわたってお送りした「担当者が語る『SAPPORO de SHORT』」もこれで終了です。
読んで下さった方に少しでも「『SAPPORO de SHORT』を観てみたい!」と思っていただけたなら幸いです。

これから本番まで、作品担当者による作品紹介ブログがたくさん更新されます。
そちらもぜひ読んでみてください!

プログラム詳細 http://www.clarktheater.jp/work_ssf.htm

担当者が語る『SAPPORO de SHORT』Part.1

2010年10月20日 09:11

こんにちは(^◇^)
短編プログラム「SAPPORO de SHORT」担当の作品選定部長・伴です。
  

「札幌に、こんな面白い作品つくっている監督がいるんだ!」
「札幌出身監督がこんなにすごい作品つくっているんだ!」
  

このプログラムを観ていただければ、そう思うこと間違いなしです(>_<)
そして、もっと札幌が好きになります!
  

プログラムの初め4作品を飾る、片岡翔監督作品。
溢れだすセンスとユーモアが、観る人の心にしみていきます。
・『hero』地球温暖化という大きな地球問題が、ほのぼの作品になっています。少年がかわいい!!
・『28』こちらは、地球温暖化問題がホラーテイストな作品に。
地球温暖化の深刻さを描いた映画とは一味違う上記2作品には、「こんな手段で問題提起を行うことも可能なのか!」という新鮮な驚きがあります。
・『Mr.Bubblegum』ポエムクラブの女子高生ヒノコのキャラクターが、とにかく強烈!観るたびに彼女の個性あふれる持ち物に目を奪われます。出来上がった遺書は、笑い所がたっぷり。
・『くらげくん』親の離婚に振り回されたり、同性の友だちを好きになったり、重くなりがちなテーマが、ほのぼのロードムービーの中で描かれています。個人的に、音楽がものすごく好きです。全国の様々な映画祭で受賞し、まだまだ受賞歴が増え続けている話題作!
  

次に、5作品目の黒田拓監督『ナゲイレ』。
この作品を一言で表すなら、「フェイクドキュメンタリー+B級エンターテインメント」!!
前半のフェイクドキュメンタリーでは、日本の伝統的なスポーツ「ナゲイレ」の説明が行われます。その緻密なルール設定に、一瞬、「こんなスポーツあったんだー」と、フェイクであることを忘れてしまうことも。
後半は、現代社会での「ナゲイレ」をめぐっての見事なB級エンターテインメントになっています。B級好きの私は、後半が大好きです。
監督の「本気」が全面に広がっている作品です。
  

今日は、ここまでとさせていただきます。
明日は、「作品紹介『SAPPORO de SHORT』Part.2」!
こうご期待(^O^)/
 
作品詳細 http://www.clarktheater.jp/work_ssf.htm
 
猫目映画(片岡翔監督) http://www.nekome.tv/

SAPPORO SHORT FEST に行ってきました!

2010年10月15日 00:24

こんにちは!作品選定部長の伴です。
ブログを書くのは果たしていつぶりか…

10月6日~11日まで開催されていたSAPPORO SHORT FEST (以下、SSF)では、
お客さんとしてだけでなく、ボランティアとしても参加させていただきました(^O^)/

CLARK THEATER 2010 の「SAPPORO de SHORT」プログラムにご協力いただいたご恩に報いるため、
開催前のビラ配りや、当日のボランティアをさせていただいたのです。

まず、ボランティアを体験して。
本当に多くの札幌市民の方が、SSFにいらっしゃっているんだ!と思いました。
大通りでパンフレット配布をした際も、
「去年も行きました!今年も楽しみです。」
と言ってくださる方が大勢いました!!
もう、雪まつりに並ぶ、札幌の一大イベントと言っても過言ではない気がします。
また、ボランティアをしながら、ちゃっかりCLARK THEATERの広報もさせていただいちゃいました(*^_^*)

次に、お客さんとして。
本当に楽しかったです!!!
札幌でショートフィルムがこんなにたくさん観れるなんて幸せです。
「岩井俊二監督スペシャル」では、岩井監督の秘蔵作品も観れて、トークも聞けちゃうということで、
岩井監督好きな私は興奮してしまいました(笑)

以下、特に印象に残っている作品について。
・グランプリ作品「自転車」。自転車の部品をひとつずつ取り戻しながら、人との関わりも取り戻していく様子に胸を打たれました。夕日越しにタイヤを持って歩くシーンが素敵でした。
・最優秀学生監督賞「わたしのおじいちゃん ABUELO」。もともと、おじいちゃんと子どもという関係に弱いので(笑)。おじいちゃんが、かっこよすぎました。
・「棍棒によるデリケートなアート the delicate art of the bludgeon」。軽快な音楽をBGMに、警察の暴力による権力誇示の意味を問いかける作品でした。ミュージックビデオのような作品で、かなり血なまぐさい映像にもかかわらず、吸い込まれるように観てしまいました。

時間とお財布の関係で、観ることのできた作品は限られましたが、本当に充実した時間を過ごせました。
札幌が映像文化の発信地として、もっと発展していくことを願ってやみません。

また、CLARK THEATER 2010で上映する、片岡翔監督「Mr.Bubblegum」と渡辺裕子監督「愚か者は誰だ」が、SAPPOROショートフェスト5周年記念特別賞に選ばれました!!
片岡監督は、アミノアップ・北海道新人監督賞も受賞!!
本当におめでとうございます!

そんな、話題作も盛りだくさんなCLARK THEATER 2010。
たくさんの方のご来場をお待ちしています。

作品選定部長 伴