【作品紹介】イントゥ・ザ・ワイルド

2015年10月23日 18:05

こんにちは!!企画班1年の島津です!

本日はCLARK THEATER 2015 2日目に上映される「イントゥ・ザ・ワイルド」

を紹介します。

日時:11月22日(日)18:15~20:45

場所:北海道大学クラーク会館 1階講堂

あらすじ

アラスカの荒野で、一人の若者が変わり果てた姿で発見された。大学を優秀な成績で卒業したクリス・マッカンドレスは、将来を有望視された22歳の若者だった。ところがある日、クリスは財産を捨て、あてのない旅に出る。最終目的地はアラスカ。そこで彼が見つけたものとは…。

全米で大ベストセラーとなったジョン・クラカワーの原作「荒野へ」を名優、ショーン・ペンが監督・製作・脚本を務め10年もの歳月をかけて実現した映画です。主人公のクリスを演じたのはエミール・ハーシュ。アラスカでの過酷な環境で生きるクリスを演じるために18キロの減量し、この役に挑みました。「ダーディーハリー2」のハル・ホルブルックや若き日のクリステン・スチュワートも登場。

この映画はなぜ、裕福で才能もあった主人公の青年がすべての財産や車や身分証を捨ててアラスカの荒野を目指したのか、2年間の放浪生活とそこに至るまでの過去が交互に描かれていきます。彼は放浪生活で様々な人に出会う中で、人生の幸せとは何なのか、社会のシステムとは何なのか、自由に生きるとはどういうことなのか、を考えます。

なんといっても観ている私たちも彼と同じように考え、旅をしているような気分になるのがこの映画のいいところ。
旅で出会う人たちも皆個性的で面白い!

若いなりにも自分の意思を持って、あふれんばかりの行動力でただひたすらにアラスカを目指すクリスの姿を観ると、私を含め若い人たちは「自分は何をしても生きていける、さあこれから何をして生きていこう!」みたいな、これからの人生に少し可能性を感じることができるのではないでしょうか。
そして、生きるために旅に出たクリスは最期の瞬間に何を思うのでしょうか。

また、クリスが挑んでいく大自然の映像美も必見となっております!これはCLACK THEATER 2015のスクリーンで観ていただきたい!

特に若い世代の方には、この映画が観れてよかった!!!と思える作品です。
もちろん!すべての年代の方が楽しめる作品となっていますので、是非、劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

【作品紹介】「Best of チェコアニメ映画祭プログラム」

2015年10月20日 22:35

こんにちは!北大映画館プロジェクト3年の村岡愛子です。
今日は私から、CLARK THEATER 2015で上映する
「Best of チェコアニメ映画祭プログラム」をご紹介します!

日時:11月22日(日)10:00~11:30
   11月23日(月)12:15~13:45
場所:北海道大学クラーク会館1階講堂(札幌市北区北8条西8丁目)

このプログラムは、東欧チェコの芸術性の高い名作アニメーションを上映する映画祭「Best of チェコアニメ映画祭」で上映され、その中でも名作と名高い作品を集めたプログラムです!
チェコアニメは東のディズニーとも呼ばれ、その独自の芸術性や詩的な映像はチェコの人々からはもちろん世界各地から愛されてきました。
そんなチェコアニメですが、日本で観ることができる機会はまだまだ多くありません。
今回CLARK THEATER 2015では、北海道・札幌の方に、もっともっとチェコアニメを知り、その魅力を楽しんでほしい!そんな気持ちを込めて、「Best of チェコアニメ映画祭プログラム」をご用意します!北海道初上映です。

では作品それぞれを紹介します~(^^♪
①動物たちと山賊

監督・美術 イジー・トルンカ 8分/1946年
森の夜明けに山賊と動物たちがやってきます。彼らが、遭遇すると…。チェコアニメの持つ詩的な表現、ワクワクする爽快感にほっこり気持ちが微笑ましくなります。この作品は、カンヌでディズニーを破り、グランプリを受賞。チェコアニメ全盛期の幕開けとなった作品です。ぜひみなさんも森の夜明けを覗いてください。

②飲みすぎた一杯

監督 ブジェチスラフ・ポヤル 美術 イジー・トルンカ 18分/1953年
ポヤルの名を世界に轟かせ、世界中のクリエイターが大絶賛したポヤルの代表作です。
人形アニメだからこそ魅せられるスピード感と疾走感。そして、人間の感情をこれだけ見事に情景描写しているアニメは他にありません。人間の持つ幸福感と破滅がこの作品の中にあります。

③もぐらくんとズボン

監督・美術 ズデニェック・ミレル 13分/1957年
チェコの代名詞、「もぐらのクルテク」の記念すべきシリーズ第1作目の作品です。もぐらのクルテクのために個性的な仲間たちがズボン作りに協力します。友情、仲間、といった言葉が優しく胸に染み入ります。なぜチェコがクルテクを愛するのか?この作品に答えがあります。

④ベツレヘムのほし

監督 ヘルミーナ・ティルロヴァー 美術 ルドゥヴィーク・カドレチェク 11分/1969年
生涯をかけて、女の子のために作ったティルロヴァーのアニメ。登場するのは、毛糸などの手芸の材料ばかり。その世界観は、女性なら誰もが小さいころに憧れたおとぎ話の世界です。

⑤郵便屋さんの話

監督 エドゥアルト・ホフマン 美術 ヨゼフ・チャペック 22分/1964年
20世紀を代表するチェコの作家チャペック兄弟の代表作です。チャペック兄弟は第2次世界大戦が終わる前に亡くなりました。戦争中に創作活動を続けていた彼らが描き残したものは、のんびりとした素朴で平和なお話です。

⑥手

監督・美術 イジー・トルンカ 18分/1965年
巨匠イジー・トルンカの遺作。絶叫も泣き叫ぶこともない沈黙の遺作の恐怖があります。
死を間近にしたトルンカが伝えたかったものとは?

以上個性豊かな6作品がそろっています。小さい子どもから大人まで楽しめる作品となっていると思います。
たくさんの方々のお越しをお待ちしています!

【企画紹介】AI(愛)はどこへ向かうのか ~人間と人工知能の向き合い方~

2015年10月19日 10:05

こんにちは!

企画班3年の藤川です。

企画紹介3回目は

「AI(愛)はどこへ向かうのか ~人間と人工知能の向き合い方~」

の紹介です!

このプログラムでは人工知能と人間の恋愛を描いた『her/世界でひとつの彼女』の上映に加え、人工知能学会会長である公立はこだて未来大学の松原仁教授、第35回日本SF大賞を受賞された長谷敏司先生のトークショーを行います。

あらすじ

そう遠くない未来のロサンゼルス。
ある日セオドアが最新型のAI(人工知能)型OSを起動させると、画面の奥から明るい女性の声が聞こえる。彼女の名前はサマンサ。AIだけどユーモラスで、純真で、セクシーで、誰より人間らしい。セオドアとサマンサはすぐに仲良くなり、夜寝る前に会話をしたり、デートをしたり、旅行をしたり・・・一緒に過ごす時間はお互いにとっていままでにないくらい新鮮で刺激的。ありえないはずの恋だったが、親友エイミーの後押しもあり、セオドアは恋人としてサマンサと真剣に向き合うことを決意。しかし感情的で繊細な彼女は彼を次第に翻弄するようになり、そして彼女のある計画により恋は予想外な展開へ―!”一人(セオドア)とひとつ(サマンサ)”の恋のゆくえは果たして―?

監督は『マルコヴィッチの穴』(1999)、『かいじゅうたちのいるところ』(2009)などで知られるスパイク・ジョーンズ。映画だけではなくミュージックビデオやCMなど数多くの作品を制作しています。主人公のセオドアを演じるのはホアキン・フェニックス。『グラディエーター』(2000)では主人公よりも感情移入してしまう悪役コモドゥスを好演されていました。また影の主人公ともいうべき人工知能のサマンサの声をスカーレット・ヨハンソン。なんとこの作品で史上初、声だけの出演でローマ国際映画祭最優秀女優賞を受賞しています。

この作品、アカデミー賞脚本賞を受賞しているためストーリーが素晴らしいのはもちろんなのですが、なんといっても映像が美しい!

照明を駆使して主人公セオドアの心情を丁寧に映し出し、描写により深みを持たせています。また世界観を固定する様々な小道具やセットも、近年ウェブサイトやスマホの画面デザインなどによく見られるフラットデザインを基調としており、現実にありそう、だけどまだないどこかを私たちに見せてくれます。現実から作品へと違和感なく導入させるのもジョーンズ監督の持ち味。いつの間にかセオドアと自分を重ね合わせ、サマンサと語り、最後にはそれぞれ違った答えを見つけるでしょう。ぜひ劇場の大スクリーンで見てほしい作品です。

まずは公式ページで予告編を見てみてください!

http://her.asmik-ace.co.jp/

また作品上映後には、作中でも重要な役割を担う人工知能に関して

人工知能学会会長の松原仁教授、第35回日本SF大賞を受賞された長谷敏司先生によるトークショーを行います。

人工知能とは何なのか、サマンサのようなAIは実現できるのか……。作品をさらに楽しめ、周りの人よりも一歩進んだ世界を体験できるトークショーに致しますのでぜひお越しください!

11月22日(日) 14:45~17:30

北海道大学クラーク会館1階講堂

にてお待ちしています!