【企画紹介】AI(愛)はどこへ向かうのか ~人間と人工知能の向き合い方~

2015年10月19日 10:05

こんにちは!

企画班3年の藤川です。

企画紹介3回目は

「AI(愛)はどこへ向かうのか ~人間と人工知能の向き合い方~」

の紹介です!

このプログラムでは人工知能と人間の恋愛を描いた『her/世界でひとつの彼女』の上映に加え、人工知能学会会長である公立はこだて未来大学の松原仁教授、第35回日本SF大賞を受賞された長谷敏司先生のトークショーを行います。

あらすじ

そう遠くない未来のロサンゼルス。
ある日セオドアが最新型のAI(人工知能)型OSを起動させると、画面の奥から明るい女性の声が聞こえる。彼女の名前はサマンサ。AIだけどユーモラスで、純真で、セクシーで、誰より人間らしい。セオドアとサマンサはすぐに仲良くなり、夜寝る前に会話をしたり、デートをしたり、旅行をしたり・・・一緒に過ごす時間はお互いにとっていままでにないくらい新鮮で刺激的。ありえないはずの恋だったが、親友エイミーの後押しもあり、セオドアは恋人としてサマンサと真剣に向き合うことを決意。しかし感情的で繊細な彼女は彼を次第に翻弄するようになり、そして彼女のある計画により恋は予想外な展開へ―!”一人(セオドア)とひとつ(サマンサ)”の恋のゆくえは果たして―?

監督は『マルコヴィッチの穴』(1999)、『かいじゅうたちのいるところ』(2009)などで知られるスパイク・ジョーンズ。映画だけではなくミュージックビデオやCMなど数多くの作品を制作しています。主人公のセオドアを演じるのはホアキン・フェニックス。『グラディエーター』(2000)では主人公よりも感情移入してしまう悪役コモドゥスを好演されていました。また影の主人公ともいうべき人工知能のサマンサの声をスカーレット・ヨハンソン。なんとこの作品で史上初、声だけの出演でローマ国際映画祭最優秀女優賞を受賞しています。

この作品、アカデミー賞脚本賞を受賞しているためストーリーが素晴らしいのはもちろんなのですが、なんといっても映像が美しい!

照明を駆使して主人公セオドアの心情を丁寧に映し出し、描写により深みを持たせています。また世界観を固定する様々な小道具やセットも、近年ウェブサイトやスマホの画面デザインなどによく見られるフラットデザインを基調としており、現実にありそう、だけどまだないどこかを私たちに見せてくれます。現実から作品へと違和感なく導入させるのもジョーンズ監督の持ち味。いつの間にかセオドアと自分を重ね合わせ、サマンサと語り、最後にはそれぞれ違った答えを見つけるでしょう。ぜひ劇場の大スクリーンで見てほしい作品です。

まずは公式ページで予告編を見てみてください!

http://her.asmik-ace.co.jp/

また作品上映後には、作中でも重要な役割を担う人工知能に関して

人工知能学会会長の松原仁教授、第35回日本SF大賞を受賞された長谷敏司先生によるトークショーを行います。

人工知能とは何なのか、サマンサのようなAIは実現できるのか……。作品をさらに楽しめ、周りの人よりも一歩進んだ世界を体験できるトークショーに致しますのでぜひお越しください!

11月22日(日) 14:45~17:30

北海道大学クラーク会館1階講堂

にてお待ちしています!