【作品紹介】フィツカラルド

2014年9月30日 17:22

こんにちは!
作品選定班4年の成田です。

本日は、CLARK THEATER 2014の上映作品である
『フィツカラルド』についてご紹介いたします!
私の大好きな映画なので、上映できることになってとてもうれしいです。

「フィツカラルド」、
まず耳慣れないこの単語は何かと言うと、映画の主人公の名前なんです。
ブライアン・スウィーニー・フィッツジェラルドはアイルランドからの移民で、
映画の舞台であるペルーでは、訛って“フィツカラルド”と呼ばれています。


©Werner Herzog Film

そんな『フィツカラルド』のあらすじ紹介です。

19世紀の南米・ペルー。
稀代のテナーであるエンリコ・カルーソーの歌声に感動したフィツカラルドは、
「自分の住む密林の奥地イキトスにも、オペラハウスを建てたい!」という壮大な夢を抱きます。
オペラハウス建設の資金繰りのためにゴム園を作ることにしたフィツカラルドですが、
彼のゴム園用地は激流に阻まれ船で直接行くことのできない上流にありました。
そこでフィツカラルドは、「隣接する川を遡り、蒸気船に山を越えさせ、ゴム園用地のある川に船を降ろす」という途方もない計画を思いつきます。

船に山を越えさせる!常軌を逸した計画ですよね。
しかし、フィツカラルドの執念はすさまじく、襲い掛かる困難を次々と撥ね除けていきます。
何があっても決して諦めようとしないフィツカラルド。
その姿には、人は夢に対してここまで純粋になれるのかという驚きを覚えます。

船が山を上るシーンは、模型を使った一部シーンを除き、
すべて重量320トンの本物の蒸気船を使って撮影しています。
ダイナマイトで山を削り、何百人もの先住民の協力を得て船が上るスロープを作る様子は、CG等の使用は一切なしです!すごいですよね。
カルーソーの歌声が響く中、巨大な船がゆっくりと山を上っていくシーンは、
まさに奇跡のような光景で、物言わぬ巨大な船には神々しさのようなものまで感じます。

密林の奥地での長期にわたる過酷なロケーション撮影には、降板者が続出。
撮影中には様々なトラブルが続き、完成には実に4年を要したといいます。
まさに「超大作」という言葉がふさわしい映画となっています。

最後にお気に入りのシーンを一つ。
トラブルが発生した時には、フィツカラルドは、
呑気なのか真剣なのか「こんなときこそオペラだ!」と蓄音機でレコードをかけます。
そんなフィツカラルドの姿には、状況は違えど共感を覚えます。
日常生活の中でも音楽が頼りになるときってありますよね。
密林の中で流れる歌声には不思議な響きがあって、音楽好きの方にもおすすめの映画です。

上映は全二回で、以下のようなスケジュールとなっております。
① 10月17日(金) 13:00~15:40
② 10月18日(土) 16:20~19:00

「はたしてフィツカラルドは、山を越えることができるのか?」
芸術の秋の週末は、映画の世界にどっぷりと浸かってみませんか?
みなさまのお越しを、スタッフ一同心よりお待ちしております。

【企画紹介】ハーメルン上映&坪川拓史監督トークショー

2014年9月29日 17:52

みなさんこんにちは!
企画班1年の曽束です。

今日は、10月19日(日)14:15~17:05
「ハーメルン上映&坪川拓史監督トークショー」を紹介します!

この映画は、廃校になった母校を訪れた主人公と校長や恩師の綾子先生、その娘リツコとの交流を描いた作品です。
忘れていた何かがよみがえってくる、そんな気持ちにさせてくれる映画です。

主演を務めるのはあの人気俳優、西島秀俊さん!
ある秘密を抱えた主人公を演じるその表情に心をつかまれてしまいました…。
西島秀俊さんファンの方、必見ですよ?

その他、倍賞千恵子さんや坂本長利さんといった日本が誇るベテラン俳優さんもとっても素敵です。

この作品の見どころは、何といっても美しい原風景です。
紅葉や雪のシーンは本当に感動します。とても映像が美しいのです!
この映画をスクリーンで観ないのはもったいない!!

そして…。
監督の坪川拓史さんをお招きしてトークショーを行います!
坪川監督はトリノ国際映画祭で「グランプリ」「ベストオーディエンス賞」のW受賞という日本人初の快挙を成し遂げた方です!
これはお話を聞くチャンスを逃すわけにはいきませんよ~!

ということで、ハーメルン上映&坪川拓史監督トークショー
皆様のご来場を心よりお待ちしております!

日時:10月19日(日)14:15~17:05
場所:北海道大学クラーク会館 講堂

『ゾウを撫でる』上映会&佐々部清監督トークショー

2014年9月28日 23:08

こんにちは、企画班1年の千村です。

今日はCLARK THEATER 2014の企画プログラム「『ゾウを撫でる』上映会&佐々部清監督トークショー」を紹介します。

今回上映する『ゾウを撫でる』という映画は、映画に関わる人々の人間模様を描いた物語です。ネット上で全9章に分けて配信されていましたが、最終章のみ配信されていないのです…!
今回のCLARK THEATER 2014では全編通して見られるうえに、劇場公開されていない本作品を一足先に見られるとても貴重な機会となっております!!

ゾウを撫でるスチル

映画『ゾウを撫でる』は監督や脚本家をはじめ、嫌われている女優、人気若手俳優、ベテラン俳優、映写技師など様々な人々がある一つの映画に関わることによってそれぞれの人生の歯車が少しずつ回り始めてゆく…という話です。

私はこの映画を見て、一つの映画が完成するまでには知っているようで知らなかった様々な人々が関わっているということを改めて感じました。
この映画を見る前と後では、映画の見方や考え方が変わってくるのではないでしょうか…。

映画を普段からよく見る人にもそうでない人にも見ていただきたいです。
日程は10月18日(土)13;00からの上映となっております。
場所は北海道大学クラーク会館 講堂で行います。
そして、上映後には佐々部清監督をお招きしてトークショーを行います。

佐々部清監督
©2013 『ゾウを撫でる』パートナーズ

佐々部清監督は1983年より映画やテレビドラマの助監督を務め、2002年に『陽はまた昇る』で監督デビューされました。
『ツレがうつになりまして。』や『半落ち』の監督です。

トークショーでは映画『ゾウを撫でる』のことや、佐々部監督にとっての映画についてお話を伺う予定です。
どんなお話が聞けるのでしょうか?
質疑応答の時間もありますので、映画監督さんに聞いてみたいことがある方は是非質問を考えてきてくださいね!

たくさんの人に見ていただきたい映画です。
土曜日のお昼にふらっと北海道大学にお散歩のついでに
是非!
クラーク会館まで足を延ばしてみください!
みなさまのお越しをお待ちしております!!!