こんにちは。作品選定班&制作部の藤川です。
今回はCLARK THEATER 2013長編プログラムの1つ『トウキョウソナタ』を紹介したいと思います。
2008年に日本・オランダ・香港の合作として作られたこの作品、監督は『リアル 完全なる首長竜の日』などの黒沢清で、2008年の第61回カンヌ映画祭では、「ある視点」部門審査員賞を受賞しています。
内容としてはトウキョウのある線路沿いに住む平凡な家庭の佐々木家。サラリーマンの父に専業主婦の母、バイトに明け暮れる長男と小学生の次男。このまま続いていくはずだった毎日は、それぞれが持つちょっとした秘密から壊れていってしまう。家族の崩壊とその先にあるかすかな希望を描く人間ドラマ。
といった感じです。
この作品の見どころは何といっても豪華なキャスト!最近話題の香川照之に小泉今日子、役所広司まで出ちゃいます。
個人的には役所広司の役が一番好きですね。やってることは悪いことなんだけどどこかぬけていて憎めない、暗い物語の中の道化的役割なのに意外と見ている人の心に語り掛けてくる。要するに自分の中では彼が出てくるところがクライマックスでした。
あとは見終わった後にも残る問いかけです。
家族とは何なのか。血がつながっているだけ、同じ家に住んでいるだけの他人なのか。
幼児虐待とか離婚率の上昇とかそんな話題が飛び交う現代。家族について考えるきっかけとなると思います。
最後になりましたが『トウキョウソナタ』の上映は、
・11月2日(土) 15:00~16:59
・11月3日(日) 9:00~10:59
となっています。
CLARK THEATER 2013で見て、家族について自分なりの答えを考えてみてはいかがでしょうか。
当日会場でお待ちしております。