8 1/2

2012年9月26日 18:16

こんにちは。作品選定班の藤原です。

今回はCLARK THEATER 2012の長編プログラムの一つである『8 1/2』について紹介します。
8 1/2

監督はフェデリコ・フェリーニ。他の代表作には『道』『カビリアの夜』などがあります。
特に前者は観たことのある人も多いのでは。イタリアを代表する映画監督です。

さて、本作品の主人公はマルチェロ・マストロヤンニ演じる映画監督グイド。新作の構想に行き詰まった彼の苦悩と混乱を 描きながらストーリーは進んでいきます。
所謂「難解な作品」と言われることの多い 映画であり、確かに現実と夢、過去がその境界を曖昧にして入り乱れる構成は混沌にして複雑で無理にストーリーを追おうとすると混 乱するかもしれません。しかし次から次へと紡ぎ出される独特の映像世界は大変蠱惑的で、目くるめく思いがします。
そもそもこの映画にはある種の楽天的な雰 囲気が漂っており、小難しくて取っ付きにくいような感覚を覚えることもありません。むしろサーカスのような映画だと感じます。
しからば無理にストーリーを理解しようとせずにいっそその混沌に身を投げ出してしまうのもこの作品の楽しみ方の一つのような気が します。心地良いですよ。

ところでこの作品はフェリーニの自伝的要素が色濃く表出しています。
映画製作が上手くいかなかったり、女性関係に悩まされる主人公の状況はフェリーニ自身の心象の投影とも言え、そんな自分の心の内をありのままに表現してしまった本作。
「私は映画だ」とは彼の著作のタイトルですが、ある意味その通りの作品であるとも言えます。
そして、本作をただ訳の分からないだけの自己満足として終わらせずに心躍るような映像美で彩り、名作へと昇華させたのは”映像の魔術師”とも言われるフェリーニの非凡さ故ではないでしょうか。

また、 ニーノ・ロータ作曲の映像の雰囲気と絶妙に合致した劇伴、とめどなく溢れるセリフ、マストロヤンニやクラウディア・カルディナー レ、アヌーク・エーメなどの魅力的な出演者等々、本作の魅力は映像のみにとどまりません。

上映は10月25日(木)13:00~、10月26日(金)9:30~の2回です。
映画史に残る名作と誉れ高いにも関わらず、権利関係により日本では数年前までリバイバル上映もDVDもない状態だった本作を、この機会に是非。

初配布!

2012年9月25日 22:44

こんばんは。広報部の前重です。まえしげって読みます。

えータイトルにあるように今日は初めてCLARK THEATER2012のパンフレットの配布をしてまいりました。

私今日初めてパンフレットを手に取ってみたのですが、これがなかなかのできで。表紙もかっこよくて、中身もわかりやすくて、とすばらしいパンフレットに仕上がっておりました。これならきっと受っとってもらえるだろうという期待とスルーされまくるのではないかという不安半々を胸に、配布を開始しました。

「こぇよぁったぁうけとってくだぁーい」

てくてくてく…→スルー

「映画祭やぅんでよぁったらどーぞー」

てくてくてく…→受け取る

「こぇよかったぁどーぞー」

てくてくてく…→スルー

…というような感じでおよそ3人に1人くらいのペースで受け取ってもらえました。予想以上にみなさん受け取ってくれたのでうれしかったです。よかったです。

私は途中で抜けてしまったのですが、最終的に425枚配ることができました。例年に比べてどうなのかわかりませんが、私としては少人数、短時間でこれほど配ることができ、大変満足のいく結果でした。

この調子で今後ともパンフレットをみなさんに受け取ってもらい、より多くの方にCLARK THEATERを知ってもらいたい、CLARK THEATERにきてもらいたい、と考えております。どうかみなさんよろしくお願いします。

ということで私の投稿は以上です。

渡辺さんに指摘され、次は滑舌よく配布したいと思っている前重でしたー。

CON-CAN 短編プログラム

17:51

こんばんは!企画選定部 兼 営業宣伝部の鈴木悠介です。
僕の一番好きな季節は秋です!過ごしやすくて最高ですね。そんな秋にCLARK THEATER 2012今年も開催です!

さてさて今回はCON-CAN短編プログラムの紹介です。CON-CAN短編プログラムはインターネット上で開催される国際短編映画祭CON-CANムービー・フェスティバル からの作品提供によってASIA PROGRAM ANIMATION PROGRAM の二つのプログラムを上映いたします。

アジア出身の監督作品によるASIA PROGRAMでは ・衝突!・スレッド・残像・ライバル ・悲しみの月曜日・階段 の6作品を上映。どれも心に残る作品達でございます。個人的には階段がオススメですね!感動しますよ!

全編アニメーション作品によるANIMATION PROGRAM では ・唆(そそのか)しマシーン1号・KOUGAN・脱走・クラクション、OK、プリーズ・リバースデー・針金師のノスタルジア・Rafter -Juicy- music video by Dax Norman・向ヶ丘千里はただ見つめていたのだった・霧・ピクニック気分でいつもの儀式・くしゃみでピース の11作品を上映。
バラエティーに富んだ作品達に心魅せられます。
個人的に一番印象に残っているのは、やはり「 ピクニック気分でいつもの儀式」ですね。
ピクニック気分でいつもの儀式
あらすじを載せます。
日々の習慣、不条理なループ。全ての人は、誰かが作ったルールに従って生きている… いつも… 永久に…   どうです?気になりますでしょ? イチ押しですね。

CON-CANプログラムは、どれもすばらしい作品ばかりなので、皆様にぜひぜひクラーク会館まで足を運んで頂きたいと思います。

作品提供にご協力いただいたメディア総合研究所の方々、各監督方、本当にありがとうございました。

CON-CANプログラムは

ASIA PROGRAM
10月25日(木)11:00~、10月26日(金)12:00~、10月27日(土)17:30~

ANIMATION PROGRAM
10月26日(金)14:00~、10月27日(土)9:30~、10月28日(日)13:00~

となっています!

いよいよCLARK THEATER 2012の開催が迫ってまいりました。
スタッフ一同、会場で皆様にお会いできるのを心からお待ちしております。では会場で!