北海道でばらばらに暮らす家族の姿を監督自ら記録したセルフ・ドキュメンタリー。自分から一番近い場所にいたはずの人たちは、幸福に思えた時間との距離をどう考えているのだろう。本作は監督にとっての、一番愛しいはずなのに一番素直に向き合えずにいた人たちとの対話でもある。
山形国際ドキュメンタリー映画際アジア千波万波部門に選出され高い評価を受けた本作の監督はこれが初監督作品である二十代の若き女性監督、岡本まな。
劇中、監督の友人であるバンド、ceroや、敬愛するシンガー・ソングライター、ランタンパレードの楽曲が印象的に流れるのも本作品の魅力の1つである。
監督 岡本まな
受賞歴 山形国際ドキュメンタリー映画際2015 YAMAGATA International Documentary Film Festival アジア千万波部門 選出