左:父・麻生八咫 右:娘・麻生子八咫 |
・麻生八咫(あそうやた) 現在十数名しかいない活弁士の一人。獨協大学卒業後、一人芝居「日傘と剃刀」を日本全国で400回以上公演。徳川夢声とともに活躍した最後の弁士・池俊行氏の活弁「坂本竜馬」との感動の出会いにより活弁士となる。1995年にはイタリアのパルマにて文化庁主催「ジャパン映画フェスティバル」で活弁公演を行う。1998年に活弁界初の文部大臣賞を受賞。現在は活弁公演・活弁教室を全国展開中であり、世界一周の船上公演でも活躍している。 ・麻生子八咫(あそうこやた) 日本最年少の活弁士。父・八咫の活弁公演を観て育ち、10歳の時に活弁士として浅草木馬亭からデビュー。2006年から翌年にかけてカナダ・ブリティッシュコロンビア大学とアメリカ・オハイオ州・フィンドレー大学に留学。この留学経験から、英語活弁を始める。2008年には高校の英語の教科書「All abroad ! U」(東京書籍)に"A Young Katsubenshi"として登場する。日本に、世界に、活弁の素晴らしさを伝えようと世界中で活躍中!! |
映画が生まれて100年以上が経過した現代よりずっと昔、映画には声も音楽も無かったなんて信じられるでしょうか? セリフが無い分、表情やアクションだけで感情そしてストーリーを表現してしまう俳優たちはもちろん凄い。けれど、そんな映像に敢えて“音”を加えた活動弁士たちも凄かったのです。 今とは全く違う映画の楽しみ方、日本に残る貴重な「話芸文化」を、一度じっくりと味わってみませんか? 映画がまだ生まれたばかりの頃、日本の映画館では、音の鳴らないフィルムの代わりに、活動弁士の語りと楽士の生演奏が、白黒の映像を色付かせていました。 弁士は、無声映画の説明、解説をする人でありながら、登場人物のセリフも自分で考え、自分のセンスで台本を作っていたのです。同じ作品でも、面白かったり、つまらなかったり、嬉しかったり悲しかったり……弁士の語り次第で、印象がまったく変わってしまいました。 「活弁」は、浄瑠璃や歌舞伎などの語り物文化が発達していた、日本に独特の映画文化といえます。世界では珍しい、生の語りの付いた映画上映も、日本人にとっては自然なこととして、当たり前のように楽しむことができました。 テレビのない時代、唯一「映像」を見られたのは、映画館だけでした。言わば、現在のアナウンサーであり、ナレーターであり、コメンテーターであり、声優であり、シナリオライターでもあります。人気弁士の番付表などというものもあるくらい人気の職業だったのです。 全盛期、昭和5〜6年頃には、全国に8000人もの弁士がいたといいます。しかし、声の入った映画、トーキーが誕生し、輸入されるようになると、弁士を取り巻く環境は一変します。台本が不要になった映画上映は、弁士を廃業に追い込みました。 弁士の多くは漫談や講談師、紙芝居、司会者などに転身しました。その優れた話術や構成力は、タレントとなってもそのまま生かすことができたのです。 |
英語活弁 |
放浪者の男は街で出会った盲目の花売りに一目惚れをする。彼女の眼を治すため、男は金を稼ごうと奔走するのだが… チャップリン独特のヒューマニズムと卓越したパントマイム芸が光る、笑いと感動に溢れた映画史に残る不朽の名作。 |
1931年/87分/アメリカ 監督・脚本・主演:チャールズ・チャップリン 共演:ヴァージニア・チェリル ハリー・マイヤーズ |
日本語活弁と英語活弁の2回上映!! |
脱獄囚チャーリーは海で溺れている母娘を助け、命の恩人としてホームパーティに招待される。だがそこで娘の婚約者に脱獄囚だとばれてしまい… ドタバタ劇のアイデアが詰め込まれた、チャップリン短編の集大成的作品。 |
1916年/ 20分/アメリカ 監督・脚本・主演:チャールズ・チャップリン 共演:エドナ・パーヴィアンス エリック・キャンベル |
1934年/ 12分/日本 原作:田河水泡 演出・漫画:村田安司 |
1916年/ 20分/アメリカ 監督・脚本・主演:チャールズ・チャップリン 共演:ヘンリー・バーグマン エドナ・パーヴァイアンス |
一宿一飯の義理で人を斬った浪人時次郎だが、当の相手から妻と子供を託される。二人をつれて旅を始めるが、追手が迫って来てしまい・・・ 時次郎の人情厚い振るまいと物語の結末に心動かされること間違いなし、何度もリメークされた股旅物の傑作!!
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1929年/60分/日本 監督:辻吉郎 主演:大河内伝次郎 ●ジャズ研とのセッション・・・北大ジャズ研究会が時次郎の世界に色を加えます!! 北大ジャズ研究会
北海道大学ジャズ研究会は、モダンジャズを中心としつつ、時代やジャンルにとらわれない各々の好きな音楽を、ジャズの醍醐味である”即興”という要素をベースに自由に表現することで何かを伝えたり、共有したりする素晴らしさを提示します。週1回のセッションの他、札幌市内ジャズバーなどでのライブ活動を行っています。 |
飢饉と圧政に苦しむ民を見かね、悪代官の首を刎ねた国定忠治。お尋ね者となって赤城山に身を隠すが、今夜ついに山を降りる決意をする。リアルな立ち回りに目を奪われ、忠治の名台詞に感動!新国劇の代表作。
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1925年/ 12分/日本 監督:牧野省三 主演:澤田正二郎 ●活弁ワークショップ・・・みんなでワイワイ、活弁士体験!! |